もの言わぬサイレントマザーたち(保育園問題について思うこと追記)
前回記事のアクセス数がすごくあがっていてびびってしまうのですが、それだけ注目のある話題なのだと感じます。
記事では触れなかったのですが、
保育園に入園する資格がない(あるいは優先順位が低い)母親たちのなかで、個人的に保育園にいれるべきだ思っている存在があります。それは
・0歳のこどもを育てる母親の上のこども
です。
母親になって初めて知った、0歳児と未就学児との過酷な育児。
我が家は兄弟の年齢差があるため、この組み合わせを経験したことがありません。
しかし赤ちゃんを抱えて、真夏や真冬の公園で上の子を遊ばせる母親を見かけると、なんとか手助けできないのか胸が締め付けられます。
3人目、4人目ともなれば、育児は慣れてある程度余裕があるでしょうし、上の子が下の子をみてくれたりもするかもしれません。
しかしイヤイヤ期のこども(2〜4歳)と赤ちゃんとの組み合わせは最悪と言わざる得ません。
イヤイヤ期のこどもは赤ちゃんよりさらに手がかかったりしますし、
全身運動を必要とする時期で、真冬でも公園で遊びたがります。
すぐ転んだりぶつけたり、ケガも絶えないので、目が離せません。
赤ちゃんだけでも大変なのに、さらに手のかかる上の子がいるのです。
夫が激務だったりすると、一人でノイローゼになりそうなほど追い詰められている母親も少なくありません。
せめて午前中だけでも、保育所のようなところで同年齢のこどもと思い切り遊ばせてもらえたら。
お母さんはとても楽になると思うのです。
寒い公園や猛暑の公園に、小さな赤ん坊を連れていかずに済みます。
もちろん、集団で風邪などもらってきたら嫌だから、私は行かせたくない、というお母さんもいるでしょう。
でももし、それが選べるのなら、週に1度でも預けたいというお母さんはたくさんいるはずです。
昔は年子などが普通でもっとこどもがいたけれど、保育なんて利用しなかった。
今の人は甘えている、そう考える人がいるかもしれません。
そうでしょうか。
その時代お母さんたちは、上のこどもたちと公園でつきっきりで遊んだのでしょうか?
兄弟や近所のこどもたちのなかで、ある程度放っておいても大丈夫だったのではないですか?
サザエさんではたらちゃんは普通にひとりで三輪車で出かけていきますし、サザエさんを育児放棄だと思う人はいません。
こどもはこどもの世界で遊ぶもの、地域全体で育てるもの、そういう時代だったのだと思います。
今も産前産後は預かり保育がありますが、その期間を過ぎてしまえば、誰も助けてくれません。
本当に大変な子育ての時期に孤立化しているお母さんの姿を見聞きするにつれ、やるせない気持ちになります。
第二子、第三子を出産したお母さんに手助けを。
少子化対策に、ぜひと思うのですがどうでしょうか。