ワーママ、家を買う。その2〜住むべき家に出会う〜
前回の続きです。
家を購入するにあたって、2つ、譲れない条件がありました。
1今住んでいる場所から、徒歩10分以内であること
2我が家でも無理なく買える家=安い家であること。(具体的には、今の家賃プラス共益費よりローンの毎月支払い額が1割以上安くなること)
都外だったら、あるいは都内でも場所によっては、3000万円台くらいで買える物件があるのかもしれません。
しかし、この地域の戸建ての価格は5000万円台から7000万円台。
安い物件、中古だったらあるんじゃないの?と言われそうですが、
築30年の中古でも、3LDKぐらいの、ある程度の広さのお家であれば、新築とほぼ変わらないお値段。
しかし、子どもたちの保育園や小学校を考えると、どうしてもここが良い。
となると、なんとか買えるギリギリの(地域相場の下限ぐらいで私一人でもローンを支払えるぐらいの)家をどうにか見つけるしかありません。
その上、一生住むのであれば上記の条件に加えて、
1日当たりのいい土地であること
2角地であること
3寝室から空が見えること
4 リビングが18畳以上で3LDK以上あること
5窓からすぐ近くに隣の家の壁が見えないこと
6水害の危険が低いこと
7賑やかで近所の人の感じが良いこと
8狭くてもいいから正方形に近い土地の形であること
という条件がありました。
だいたい、地域の中で一番安い価格帯で家を探そうとしているのに、日当たりのいい角地。
その時点で、かなり無茶です。
また、最近建てられた家は全て両隣の家との距離が近接しており、安い住宅ほどその傾向が強くありました。
しかも私は子持ちのフルタイム勤務。
土日も忙しく、不動産探しにかける時間はほとんどなく、ぽんっと条件に合う物件が出てくる可能性は限りなく低い。
と、思っていたら、本当に偶然に。
探し始めて約10日後に、インターネットで見つけました。
全ての条件を満たしそうな物件。
不動産屋に連絡して、すぐに見に行ったところ、現在の住まいから徒歩5分。
理想の高台の東南角地。値段は格安の予算内。
新築で19畳リビング。
隣の家との距離も十分にあり、これなら窓を開けて壁でした、ということもなさそう。
不動産屋の担当者にも、「他にご紹介できる物件はたくさんありますが、この価格帯で角地は今までほとんど見たことがないですね」と言われました。
ただ、一点問題が。
まだ家が建っておらず、基礎工事だけの状態。
建売なのに、どんな家が建つのかわからない。
購入後も引き渡しまでは中を見ることも、設計に口を出すことも一切許されず。
つまり、間取り図と立地だけで、建売を購入するかどうかを早急に決断しなければならないのです。
一生の買い物を、見ないでしていいのか。
それが一番ネックとなりました。
建った住宅が欠陥だったら?
道路の騒音がひどかったら?
隣人に変な人がいたら?
風水的に大凶とか霊がでるとか、とにかく不幸になる家だったら?
もう考え出したらキリがありません。
そういう時は、直感です。
今まで、大切な決断は直感を信じてきました。
私の第六感が、これは運命だと告げている。これ以上の物件は、ない。
そう信じて、焦って買うもんじゃないと止める親を説得し、心配する夫を説き伏せ、購入に踏み切りました。
完成したのが約半年後。
引っ越しして、5か月。
まぁ小さな工事ミスはあるものの、大きな欠陥もなく(建築事務所にも検査を頼みました)、暮らしています。
寝室からは朝焼けと広がる青空、晴れた日は富士山を望むことができ、これ以上ありません。
(閉所が苦手で、シャッターなどは大嫌い。朝起きるとカーテンと窓を全開にする開放派です)
リビングに大きな天窓が2つあり、採光が抜群なので観葉植物もよく育ち、鳥の声が朝のBGMになっています。
リビングの窓が3方向にあり、とりあえず全ての窓を開けて朝換気しています。
天窓の下の大きなダイニングテーブルは開放感があって、好きな場所です。
我が家は私の希望でテレビもソファもないので(テレビはプロジェクターで見ます)、寛ぎたい時は何もない白い床に白のロッキングチェアを置いています。
ソファがないとヨガをしたり、家族で柔軟体操をしたり、広々使えて便利。
テーブルにもカウンターにも床にも、極力物を置かないようにしています。
7時前には、近所の商店の朝の挨拶が聞こえてくるのも、良いなぁと感じているところ。
人々が活動する声が聞こえると私も一日頑張ろう、と思えます。
長々とすみません。
実は家を買うつもりがなかった私が、ノリで家を探し始めてから1か月後には契約しているという超スピード展開で、
不動産屋本社での契約書捺印を目前に「やっぱり、やめます!」と頭を下げるなど、書いていない衝撃エピソードもいろいろあったので、また気が向いたら書きます。
いろんなことが終わって振り返って、やっぱり、運命だったんだなとしみじみ思います。
なにか大きなものに巻き込まれるように、進むときは、進む。