おすすめコミック「母親だから当たり前?」(龍たまこ著)
最近読んだ中で、共働きワーママにおすすめのコミック「母親だから当たり前? フツウの母親ってなんですか」。
タイトルが長すぎて覚えられないのですが、とても良かった。
フツウの母親(=昭和の母親)に違和感を感じるワーママにはぜひ読んでもらいたいです。
コミックには、「夫は外で働き、妻は家を守る」という考えの義父母が出てきます。
それっていつの時代よ!?狩猟時代!?
私は昭和生まれですが、そんな男尊女卑な家族像には断固反対。
そんな義父母や主人公、主人公の夫が、環境の変化を通して少しずつ変わっていく様子が見どころです。
(ちなみにフィクションです)
ただ、現実はあんまり狩猟時代から進歩していないんですよね。
女性も働く時代っていっても、多くの場合男性ほどは稼げていない。
男性も家事育児する時代っていっても、多くの場合女性ほどはやっていない。
なんだか50年経っても、100年経っても、
あんまり変わってないわなーってガッカリするんですが、
せめて半径1mの世界は改革する!と思って生きています。
「母親だから当たり前?」は、そんな疑問をもたずに生きていた主人公が、夫のうつをきっかけに生き方を見直す物語です。
そんなきっかけがなければ、主人公はなんの疑問も持たず、義父母の話を聞いて、家事や育児を続けていたのかな。
男性も女性も、性別に縛られて生きるのは苦しいですよね。
これだけははっきり言えることですが、夫婦は合わせ鏡。
もし夫が家事をしない亭主関白タイプだというなら、あなたも同じ昭和な考えの持ち主だということです。
いや、私は違うし!私は男も家事をする時代だと思っているし、当然男女は平等だと思ってる
という人に限って、「男(父親)は稼ぐもの」という考えに縛られていることが多いのです。
だって女が子育てしながら父親と同じように働くなんて無理でしょ?
それはそういう社会や会社の仕組みが悪いよね?
と思っているのです。
でも実際子育てしながらフルタイム勤務した経験もないし、何年ももがいて努力した経験もない。
私は、どんな女性も(子どもがいても、高卒でも、体が弱くても、対人関係が苦手でも)男性と同じように(同等の)収入を得ることができると信じています。
実際、私の周囲のワーママたちはいろんな方法で、「女だから、低学歴だから、母親だから無理」と言われていることを克服し、スキルアップしています。
ただ、できるわけないよねと信じている人には、きっとできないのだろうなぁと。
とりあえず、母親だから当たり前だと思っていることを一つずつ捨てていくことが、自立の一歩になります。
自分の力を信じて、困難と向き合い、自分の足で立つこと。
夫婦がお互い、お互いを支えられる力を持つこと。
信頼と愛情は、その上に築かれるものです。
女だから当たり前なことなど一つもありません。
私は私、あなたはあなた。
コロナ禍で人と人が分断される時代だからこそ、
自由に、あなただけの悔いのない人生を送ってほしいです。
このコミックの主人公も、スタートをきったばかり。
ワーママは、1年目は「もう無理」と思い、3年で「やっぱりやめよう」と思い、6年でいろいろあっていよいよ嫌になり、10年踏ん張ってようやく一人前だと感じます。
働き始めた全ての女性、ママに、エールを送りたくなる作品です。