たった一つ。これから投資を始める人に伝えたいこと
なにを偉そうにって感じですが、
これから投資を始める方にこれだけは伝えたいこと。
投資で1番大切なことはリスク管理です。
投資の教科書があったら最初のページに書いてほしいくらい。
儲かる株なんてわからなくても投資はできます。
豊富な金融知識がなくても取り引きはできます。
チャートを読めなくても、ファンダメンタルズとか企業分析とか知らなくても。
大きな資産がなくても大丈夫。
でもリスク管理の考えは、必ず必要です。
リスクについて考えず投資を始めるということは、浮き輪も非常用の食料も持たずに海に出るようなものです。
相当な運がなければ、早々に旅を切り上げることになります。
じゃあリスク管理って、具体的にどうするの。
と言われるかもしれません。
リスク管理のために、守らなければならないいくつかの鉄則があります。
・余裕資金で行う。
・余裕資金のなかで、失っても正気でいられる額を投資する。
・一度に投資しない。(時期の分散)
・ひとつに投資しない。(投資対象の分散)
それからもう一つ、リスクを軽減させる方法があります。
・資産配分(アセットアロケーション)に基づいて投資を行う。
収益が出ると、人は欲が出ます。
収益が出たらもっとその部分に資産を振り分けたいと思ってしまい、割高な値段で株や投資信託を購入したり、負けを取り戻そうとして当初の想定以上のリスクを背負ってしまうことがあります。
それを抑制するのがアセットアロケーションだと思っています。
アセットアロケーションで管理していると、数十万程度資産が増えたり減ったりしてもあまり気になりません。
重要なのは総額ではなく大まかな割合なので、増えても減っても気にしなくていいんです。
資産運用の成否は、このアセットアロケーションで8割以上決まるとも言われています。
資産運用を考えるなら、まず自分のとれるリスクがどのくらいなのか、それにはどんなアセットアロケーションがベストなのかを考えてほしいと思います。
職業や収入、資産の額、配偶者やこどもの有無で、とれるリスクは変わってきます。
「どうやったら得するか」ではなく、「どうやったら損(リスク)を最少限度に抑えられるか」、
それを最初に考えておくことです。
投資はリスクです。
じゃあやらなきゃいいじゃん、と言われそうですが、最初から慎重な姿勢でいけば、それほど投資は怖いものでもないというのも実感です。
余裕資金の一部であれば、なにが起きても勉強代で割り切れそうです。