仕事と育児。おまけに投資、始めます。

フルタイムワーキングマザーの忘備録。投資初心者です。

「最高の夫」を手に入れるためのたったひとつの方法

表題は、最近インターネットで見つけて、とても印象深かった記事。

そして、自分の経験を通じて、「最高の夫」を手に入れるための方法について書きます。

 

「最高の夫」ってどんな人だと思いますか?

家事、育児に協力的で料理上手、高収入で、イケメンで長身、真面目で誠実。

キリがないですね。

でも実はたったひとつのことをするだけで、最高の相手を見つけられる、という記事です。

なんだろう。

自分磨き?出会い探し?

いえいえ。

「自分を愛する」。ただ、これだけです。

 

自分を愛する、ということは、自分を甘やかすこととは違います。

良い母親が、子どもを励まし、見守り、忍耐強く言い聞かせるのと同じように、自分自身に対しても接するということです。

 

これは難しいことです。

ひとは、自分自身の失敗に対して、厳しくなりがちです。そして、自信を失い、自分以外の誰かに頼ろうとします。

 

これでは、自分を愛しているとは言えません。

自分を愛するということは、ナルシストになるということではなく、精神的も経済的にも、自立しているということです。

 

最近では、海外で「自分と結婚する」、自分婚が流行っているといいます。

相手に頼らず、自分で自分の一生を幸せにすると誓う。

1番大切な人に対するのと同じように、自分を愛する、ということです。

 

最高の相手がいなくても、自分1人でも最高の人生を送ることができる。

これが最高の夫と出会うための条件です。

そして最高の結婚生活を続けるために必要なことも、これと同じです。

つまり、この人がいなくても、最高の人生を送ることができる、ということです。

 

なにそれ?別に、相手がいなくても最高の人生が送れるなら、結婚する意味ないんじゃない?

と思われた方。

 

その通りです。

結婚で幸せになれる人生など、ほとんどあり得ない。

幸せな人は家族がいてもいなくても幸せ。

幸せでないことを、夫や子どものせいにしたり、または結婚していないことのせいにしてはいけない、ということなのです。

 

相手や環境のせいにせず、自分の人生を自分の責任で引き受けること。

そして自分を愛し、自分が本当に幸せになれる道を選択すること。

 

独身でも既婚でも、同じことです。

 

私は10代20代の頃、つきあう人に、ソウルメイト的な深い絆を求めていました。

自分がいろいろと悩みや問題を抱えていたので、そういうものを共有し、深く理解しあい、お互い成長していけるような関係です。

でもそういう人の多くは、私と同じような家庭環境の問題があったり、精神的に問題を抱えていたりして、自立した関係をつくるのは容易なことではありませんでした。

関係が深くなればなるほど、それは依存的になりました。

お互いなしではいられないような、依存性の高い関係は恋愛としては心地よいものです。

相手の嫌な部分が次々に見えても、わたしにはこの人しかいない、と思い込んでいるので、別れるという選択肢が見えません。

 

夫と会ったとき、今まで付き合った人たちと真逆のタイプだと思いました。

夫は健全に育ってきた人で、特に深い挫折や悩みを抱えたこともなく、常識的な価値観を持っていました。

共通の友人からも「つまらないくらい普通のいい人」と紹介されました。

性格にクセがなく、爽やかで誰とでも仲良くなり、スポーツ好き。

 

話しやすい反面、深い話はしづらく、私には合わないかもと思っていました。

ただ、結婚するなら申し分ないタイプですし、子ども好きで面倒見がよく、よいパパになりそう。

ポジティブで精神的に落ち着いており、バランス感覚がいい。いつも感謝を忘れず、私に対しても毎回ありがとう、と言ってくれる。

そして何より、一緒にいると笑いが絶えない。

私ってこんなに笑う人間だったっけ?と思うほど、ずっと笑っている。

夫が笑わせてくれる、というよりは、私が勝手にケラケラ笑っている感じです。

夫が道を間違えたり、だまされたり、次から次に失敗するのですが、それがもう面白くて仕方ない。

 

それまで、私は自分を理解してくれる相手を求めていました。

でも理解してくれる人といても、必ずしも幸せではなかった。

夫といるときの私は物事をあまり深く考えずよく笑い、考え方がポジティブで、なんでも乗り越えられるような前向きな気持ちで満ちていました。

 

この人がいなかったらどうしよう、という不安感ではく、この人がいてもいなくても私はうまくやっていけるという根拠のない自信。

この人を引っ張っていくのは私だ!くらいの強気さ。

 

結婚して10年経って思うことは、私は「最高の夫」を手に入れたわけではなく、「私を最高の状態にしてくれる」夫を手に入れたのだ、ということです。

 

夫と出会った当初、彼の年収は300万円以下。

なぜそんなことを知っているかと言えば、聞いていないのに3回目のデートで給与明細を見せてくれたからです。

寮費が引かれているとはいえ、手取りは私より低く、15万ほど。

「おれ、金ないからね!」と言われました。

 

私はまだ付き合ってもないのに、気が早い人だなぁと呆れたのですが、

夫が高給だと誤解されたら困ると思って最初に伝えたかったようです。

 

その1年後、夫は海外赴任が決まり、年収は突然3倍に。(海外赴任の手当が付きます)

そして3年の海外赴任ののち転職し、また下がり。転職先で認められて部長となり、また上がり。

今はその仕事もやめ、というわけで、今も夫の給料はジェットコースターのごとく上がり下がりしています。

 

「最高の夫」を選ぶ際に、相手の年収を気にするのは、出会った日の天気を気にするようなものだ、と私は思っています。

 

長い人生、雨の日もあれば、雪の日もある。

毎日快晴の超晴れ男を探すより、雨の日や雪の中も楽しく過ごせそうな相手を選ぶ方が、現実的ではないでしょうか。

 

年収が300万円だろうが1000万円だろうが、その人の価値は少しも変わりません。

女性の価値が年齢で変わらないと同じように。

 

結婚相手には、年収や会社名、肩書きのような変わりやすいものを見るのではなく、10年後、20年後も変わらない本質的な部分や価値観、それらと自分との相性を見るべきです。 

 

そんなことを言っても、結婚生活にお金は大事でしょ、という方もいるかと思います。

お金がないと、心に余裕なんか持てない。愛情だって冷めてしまう。

完璧な専業主婦になって、高収入な夫を支えるのが理想の結婚生活だという方も。

そういう方は、夫の収入がなくなったら、きっと離婚を選んで、また新しい夫を探すんだろうなぁと思います。

どんなに夫に尽くしたとしても、大切にしているのは相手ではなくて、余裕ある生活そのものだからです。

 

自分を愛して自分を主軸にすると、相手選びが変わってきます。

相手がどういう人かより、相手と一緒にいるときの自分自身の気持ちを大切にするようになります。

自分の人生なのだから、自分で稼ぐのも当たり前です。

相手や子どもたちをサポートする人生ではないのだから。

 

自分を主軸にすると、相手のせいにできなくなります。

生活が苦しいのは自分の責任。

家事や育児がきついのは、頼まれていないのに自分で進んでいろいろやっているから。

仕事がしんどいのも、自分が選んでやっていることだから。

 

でも変えることもできるはずです。

夫と話し合って、家事や育児の分担を変えてみる。

収入を増やして家事や育児を外注してみる。

こうすべき、という思い込みで、やり過ぎていたことをやめてみる。

 

大切なのは我慢することではなく、どうすれば自分がもっと笑顔になれるのか、試行錯誤することです。

そのなかで、仕事をやめる、という選択肢があってもいいし、婚姻関係を解消する、という選択肢があってもいい。

 

お互いがお互いの幸せのために、人生の選択肢を増やすために協力するのが、夫婦だと思っています。

相手が仕事をやめたいと思ったとき。

相手が、家事育児に疲れたとき。

迷うことなく「任せて!」と言ってあげたいから、私は働いているのかもしれません。

私自身、何度も家事、育児で夫に助けられてきました。

夫は仕事がどんなに忙しいときでも、それを家事や育児ができない理由にしませんでした。

同じように、私もどんなに育児がきついときでも、それを仕事ができない理由にはしたくないのです。

1人でも幸せになれる。

でも2人なら、もっと遠くにいける。

2人なら、もっと人生を自由に生きられる。

 

そうでなければ、結婚する意味がありません。

 

自分で自分を愛することがきちんとできていなければ、私は夫を選ばなかった、あるいは選んでいても今より不満を抱えていた気がするのです。

 

「最高な夫」は、ロボットではありません。

相手は自分と同じように、心を病んだり、怪我や病気をすることもあるでしょう。

ときには自分以外の人を好きになるかもしれませんし、性格が豹変したり、ひどいこと言ったり、怒鳴ったり物を投げたりするかもしれません。

でも、それは自分も同じことです。

 

必要以上に自分を良く見せないこと。

我慢しないこと。

気を遣いすぎないこと。

自分の考えをしっかりと持つこと。

考えや気持ちは率直に伝えること。

価値観が違うなら、無理に合わせないこと。

 

私が考える方法は、大したことではありませんがこんなところです。

 

自分が好きな相手と、自分を幸せにしてくれる相手は、必ずしも一致しません。

相手を見て評価するのではなく、まずは自分自身を見つめることが、たったひとつのコツなのかもしれません。